面接は嘘つき大会ではない

新卒中途問わず、日頃面接業務を担っています。

面接官の立場で会話をしていると「それ本当かな?」「本心かな?」と疑念を抱くことが多々あります。

 

よくネット上で「面接は嘘つき大会だ」と書かれたりします。

綺麗事に聞こえるかもしれませんが、やはりそうはあってほしくないなと思います。

 

会社を『単なるお金稼ぎの場』、従業員を『単なる労働力』としか捉えていない会社・従業員同士であれば、まぁそれも良いかもしれません。

ですが楽しく働いていたいのであれば、嘘のエピソードや、本心からズレた志望動機や長所を語るのはオススメしません。

 

本来の自分と異なる、その会社や従業員が求めているビジョンに対し自分の実態に著しく乖離がある場合、働くのが苦痛になってくるはずです。

1日は24時間。そのうち(休憩や休日、定年を一旦考慮から外すと)そのうち8時間。つまり人生の1/3を働いて過ごすことになります。

 人生の1/3が苦痛ということは、非常に耐え難いのではないでしょうか。

 

会社と従業員には相性があります。

100人中100人にベストマッチする会社はありません。

会社ごとに求める人物像は異なり、人間も長所短所それぞれです。

ネームバリューや給与面だけで会社選びをして、その会社の求める人物像に近づくよう無理して着飾っても、面接官には大概バレますし、万が一就職できてもその後の社会人人生は苦痛でしょう。

 

もしその「嘘」が重大なものであった場合、経歴詐称で解雇や損害賠償の可能性さえあります。

 

結論。

面接で、自分の意に反したり実態に沿っていない嘘の回答はやめましょう。

会社にとっても候補者本人にとっても、ミスマッチが起きてお互い不幸になるだけです。