エンジニアリングマネージャーと技術力

エンジニアリングマネージャーに技術力は必要か。

 

ここで気にすべきは、会社によってエンジニアリングマネージャーに求められる領域も異なりますし、何を持って技術力とするかも変わります。

ここでは、エンジニアリングマネージャーがヒト・モノ・カネの全てに関わり、業務割り振りだけでなく人や組織(採用・教育・評価等)にも携わっている組織とします。

また、技術力は、働いているメンバーが今現在や今後導入を検討している技術領域とします。

 

この2つの状態において、私個人の見解としては「技術力は必要」となります。

例えば技術分野は技術評価をする専門の人がいる場合、不要になるかもしれません。

しかしそういったポジションが無く、日々の行動から技術まで幅広く評価する場合、必要不可欠となるでしょう。

 

例えばメンバーから新しい技術を導入したいと要望が出たとします。

しかし上司であるマネージャーが説明を受けても到底理解できなかった場合、メンバーの申請を鵜呑みにして判断するしかありません。その状態であれば、上司であるマネージャーがいる意味がだいぶ薄くなります。

また、中途採用で応募があった人材の持っているスキル感も判断しなくてはなりません。スキル不足の人を高収入で採用してしまったり、高い技術の人を不採用にしてしまったり・評価が低く辞退になってしまったり。

また、既存メンバーの活躍も技術的難易度が理解できないままだと、評価の妥当性が担保できなくなります。そしてスキルの有無はメンバーからも見抜かれるので、技術力の低いマネージャーは信頼されず、組織が成り立たなくなる可能性さえあります。

 

特にWebは技術の移り変わりが激しい業界。

現時点で技術力があっても、キャッチアップを全くできていない状態だと数年で置いていかれます。

日々日々のキャッチアップが何より重要です。