新卒と信頼残高

信頼残高という言葉について。

 

世界的なベストセラー、「7つの習慣」に書かれている言葉です。

人と人との間には目に見えない『信頼』の銀行口座のようなものがあり、約束を守ったり親切をすると少しずつ貯まっていき、逆に約束を破ったり失礼なことをすると減ってしまう、という概念です。

詳細はググったり本を読んでもらえばいいのでこの記事では割愛しますが、大事なのは

  • 目に見えないけれど信頼残高は存在する
  • 大事な仕事や頼み事は、信頼残高が高くないと任せてもらえない
  • 信頼残高を貯めるには日々コツコツと少しずつ関係性を作っていくこと
  • 失う時は預金を一気に下ろす時のように、一瞬で失ってしまうこともある

ということです。

 

今回は読者を新卒と想定し、この記事を書いています。

 

信頼残高はコツコツと貯めていく必要があると書いた通り、入社してすぐは、あらゆる人との間において信頼残高がゼロでスタートします。

若いうちから責任ある仕事を任されたい・成功したいあまり、仕事を選り好みしたり、基礎スキルがないうちにハイレベルな仕事の成功に目が行って、手元の小さな仕事が疎かになりがちです。

繰り返しになりますが新卒は信頼残高がゼロスタートなので、コツコツと仕事をこなし、信頼残高を貯めていけばそのうち大きなチャンスが任されるでしょう。

 

そしてこの信頼残高は、個人の好き嫌いには関係しません。

仮にあなたが社長だとして、失敗したら会社が潰れるぐらいの社運をかけたプロジェクトを

  • すごく仲が良いけど、たびたび遅刻したり手を抜いたりする部下
  • 仲が悪いけれど、仕事をきっちりまじめにこなす部下

のどちらかに任せるとしたらどうでしょうか。

恐らく後者に任せるはずです。

 

そして、新卒と信頼残高に関して、最後に一つ名言を紹介。

「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ」

ja.wikiquote.org

下足番とは、旅館等で客の脱いだ靴の番をする仕事のこと。

最初のうちは実力も実績もないので下積みのような仕事を任せられるかもしれませんが、それをひたむきに・熱心に努めていれば、徐々に大きな仕事が任せてもらえるようになるでしょう。