CTO以外のエンジニアキャリアパス

はじめに

自社開発のIT企業に新卒Webエンジニアとして就職をした当初、「将来どうなりたいのか」をよく聞かれた記憶があります。
それに対し、当時はマネージャーやCTO、果ては社長等と、聞いたことある役職を腹落ちしないまま語っていた記憶があります。

今になって考えるとその理由は主に2つあり、

  • 新卒として期待されて採用されたからには、大きな夢を持たないといけないという意識
  • エンジニアとして、CTO以外の役職を知らなかった

ところが大きいです。
役職=キャリアパスではないですが、どういった能力を伸ばし貢献していくのか、役職(とその役割)に紐付けられるとイメージが湧きやすいかなと思います。

CTO以外の役職

一昔前まで、そもそも「CTO」以外が存在しない・認知されていないことが多かったです。
なので私が新卒として入社した4年前時点では、CTO以外知らないのはある意味仕方ないことだったかもしれません。

ここ2年ぐらい、CTO以外のエンジニアの役職として「VPoE(Vice President of Engineering)」「VPoP(Vice President of Product)」という名前を聞くようになりました。

tech.gunosy.io

元々海外のIT企業で使われるようになった役職のようです。
Webエンジニアを多数抱える企業によってはCTOの役割が多岐に渡りすぎている為、VPoE・VPoPといった役職に分割されている事例が多いようです。
上記記事にあるようにGunosyさんや、メルカリさんでそういった役職が設けられるようになってきました。

それぞれの役職が担う役割

ざっくりとですが、

  • CTO:技術最高責任者
  • VPoE:マネジメント最高責任者
  • VPoP:プロダクト最高責任者

となります。
ここでは深く掘り下げませんが、CTOが技術選定や技術成長の責任を担う人、VPoEが採用や育成の責任を担う人、VPoPがプロダクト成功の責任を担う人といったところでしょうか。

この記事で伝えたいこと

CTO以外の選択肢もあり、それもまた違った能力が問われるし、魅力があるよということです。
そしてエンジニアリングマネージャーであればこれら3つの存在を知った上で、メンバー育成の参考材料として活用していただきたいです。